餌のためでも隠れ家のためでもないのでは!?モジャコの流れ藻戦略

  • モジャコが流れ藻にいつく論理的な説が面白い!
ブリモジャコ用

魚が藻場やテトラポット、流れ藻などに寄り付くのは、餌場になるからとか、隠れ家になるからと考えるのが普通ですよね!

ブリの稚魚の胃の内容物を調べる実験があります。

調べてみると、ブリは流れ藻に付着する生物をほとんど食べていなかったの だそうです。

では、隠れ家になるから?
流れ藻の中には、ハオコゼなどの獰猛な捕食者も潜んでいます。

じゃあどうして流れ藻にいつくのか?
筆者の益田先生の仮説では、
漂流物に寄り付くことで、夜間に、群れからはぐれないようにしているのではないかというものです。

前回紹介した、流れ藻につく稚魚のメカニズムとは?でも紹介 しましたが、寄り付き行動は、接触刺激によって起こります。

夜、目が見えないときに、流れ藻にくっついていれば、群れからはぐれる心配はありません。

シマアジやブリは、水槽の水面で、濃密にかたまって眠る光景が見られるのだそうです。
これをパッチといいます(起きているときのパッチは、明るくて水が渦巻いているようなところにできやすいらしい)。

シマアジやブリの稚魚にとって、やみくもに泳ぐよりも、まとまって泳いでいたほうが、リスクが低いのかもしれませんね。






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